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ヤングケアラー体験談

ケア中心に
選んできた人生

ヤングケアラー協会 高尾江里花 たかお えりか

中学2年生の頃、母が脳出血で倒れました。その後遺症で右半身付随と失語症を患い、私はヤングケアラーになりました。母が倒れてからは自分の進路も生活も、母のケアを中心に選ぶ人生でした。「母のケアと両立できそうな仕事は何か?」それが私の人生における基準でした。

ヤングケアラーとして生きる中でたくさんのことを諦めてきましたが、時々「よく頑張ってるね」と認めてくれる人との出会いがありました。そんな人に出会った時、私はすごく救われた気持ちになりました。

自分がヤングケアラーだった時、話を聞いてくれる人が身近にいて自分のことをもっと話せていたら人生の選択も増えていたのかも…と思います。

数字でみるヤングケアラー

ヤングケアラーは小学生の15人に1人、中学生の17人に1人、高校生の24人に1人、大学生の16人に1人いると言われています。

小学生

15人に1

(6.5%)

中学生

17人に1

(5.7%)

高校生

24人に1

(4.1%)

大学生

16人に1

(6.2%)

※厚生労働省 令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「ヤングケアラーの実態に関する調査研究について」

ヤングケアラー・若者ケア
ラーが抱えていること

ヤングケアラー協会の
取り組み

ヤングケアラーは、物心ついた時からケアが当たり前の日常になっていたり、もしくはある日突然始まったケアの対応で余裕がなくなっていたりします。
子どもが家庭の状況を正しく把握・言語化し、自ら頼る先を探してアプローチするということは、非常に難しいです。
本人からのSOSの発信を待つだけではなく大人が気づいてサポートしていくこと、ヤングケアラーが支援やつながりを求めた時につながりつづけて伴走すること、この両軸をヤングケアラー協会では大切にしています。
ヤングケアラーに対して社会ができることは、「常に支援の糸を垂らしておく」こと。支援の糸は多ければ多いほど、ヤングケアラーが助けを求めた時に掴める選択肢が増えることにつながります。

日本の社会構造の変化

社会構造や人口構造の変化により、子どもにもケアの負担がかかるようになった現代。

ひと世帯あたりの人数が減少

※厚生労働省 平成28年国民生活基礎調査の概況

ひとり親家庭の増加

※厚生労働省 平成27年ひとり親家庭等の現状について

母子家庭の相対的貧困率

※厚生労働省 平成27年ひとり親家庭等の現状について

高齢者数

※内閣府 令和元年版高齢社会白書

精神疾患のある人の数

※厚生労働省 患者調査

ヤングケアラーからの
メッセージ

私が「ヤングケアラー」という言葉を知ったのは高校生の頃でした。

当時は自分がヤングケアラーだとは認識しておらず、
インターネットで調べる中で自分にも当てはまるかもしれない…と感じるようになりました。

ヤングケアラーについて調べていく中で出会ったのが、ヤングケアラー協会の「LINE相談窓口」です。
精神的なしんどさを抱えていた私は、この窓口を知るなり飲み込まれるようにお友だち登録をしていました。

ここでは、身近な人には話しづらい家族のことや学校のこと、精神的な不安まで数え切れないほど色んな事について話をしてきました。私がマイナスの文章を送ってもプラスに変えてくれる「もうひとつの居場所」の場所がこのLINE相談窓口です。

ネットを通して繋がりが増えること。
私はその事実が今、目の前にあることに嬉しさを覚えています。

少しずつ「ヤングケアラー」という言葉が広がっていき、
ヤングケアラーに対する理解が増えますように。

私は今そう願っています。

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活動報告

1年に1回ヤングケアラー協会の活動報告をご自宅へ郵送もしくはメールにてデジタル配信いたします。ヤングケアラー協会の日々の取り組みや、支援しているヤングケアラーの声、イベントの報告等を掲載します。

ヤングケアラー協会オリジナルグッズ

1年に1回ヤングケアラー協会のノベルティをご自宅へ郵送いたします。※ノベルティの内容は寄付金額によって異なります。

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